★「起業マインド」の育成~地方公務員はマインドを変えなければ成功者になれない

地方公務員から起業

 地方公務員からの転職となると、転職先が「民間」であれ「公務員」であれ「起業」であれ、それぞれの方々にとって人生を懸けた『LIFE SHIFT』になると思います。

 中でも特に、この「起業」に関しては、これまでの地方公務員としての働き方とは全く違うマインドを持たないと、確実に失敗します。

 起業で成功するために絶対必要なもののページにも書きましたが、起業には「夢」「厳しい現実」の両方があります。「厳しい現実」を乗り越えて「夢」を掴むには、相当の『覚悟』と『努力』が不可欠です。

そのうち『覚悟』に関しては、ただ「持つ」ということだけではいけません。

これまでの考え方を「変える」という意識を、早い段階でまず持ちましょう。

 起業で成功するために絶対必要なものに書いた「情熱」、「マーケティング」、「家族の理解」の3つを備える以前に(又は備えながら)、起業家として必要になる「起業マインド」も育て上げていかなければなりません

 では、起業マインドとは一体何なのでしょうか。

 「公務員マインド」のままではダメな理由も踏まえて整理していきたいと思います。

①起業マインドとは

 起業家。それは時に、「経営者」や「自営業」とも言い換えられる場面があると思いますが、どんなイメージがあるでしょうか。

 とにかく時間が自由なイメージでしょうか。または、人を使って金儲けして、自分は悠々とゴルフをするようなイメージでしょうか。

しかし、まず最初に認識しなければならないのは、時間的自由は本当に限られるということです。

 こと自由なイメージが強いかと思いますが、「自営業は不自由業」と言われることがあるくらい、仕事に時間を投資しなければなりません。

起業マインドとは、まずこのことを「幸せ」だと思うマインドです。

 文字どおり、自分で起こした事業で人を幸せにしたいと本気で思うこと。これが起業マインドの大前提です。

 そして、そのために費やす時間を惜しまないこと。

 もちろん、睡眠や食事、家族との時間等、仕事以外に取るべき時間もあります。しかし、それら以外の全てを時間を投資する覚悟が必要だということです。

 起業すると、暇を感じると怖くなります。それくらいでなければ成功できません。

成功する起業家は、だらだらとスマホやテレビを眺めたりしません。

無駄な飲み会にも参加しません。

そして、うまくいかないことを人のせいにせず、愚痴をこぼしません

そんな暇があるなら事業にプラスになることを少しでも考える時間に充てます。

 すべてを能動的に自分から動いて、判断していかなければなりません。

 地方公務員は、一般的には受動的な働き方をする人が多いと言われます。それでも、自分も地方公務員だった経験からすると、そういう人だけではないとは思います。

 ただし、起業家としてのそれは、次元が違います

 自分がサボれば、直接的に売上に影響します。つまり収入が下がります。サボってはいなかったとしても、判断を誤ることがあれば、それも直接収入減につながります。

 一方で、自分がやればやるだけ、売上を増やし収入を増やせるチャンス(=夢)があります

 そのために、起業家は皆、上記のとおり持てる時間をすべて投資するべく自分の事業にフルコミットします。

さて、この起業マインドを、あなたは「格好良い」と思いましたか?

そう思いテンションが上がった方は、起業に向いているかもしれません! 

②働く「尊さ」を感じる点を変える

 地方公務員を目指した頃、あなたは少なくとも一度は、

 「自分は、民間で利益追求するのではなく、公益のために働くんだ!」

 という、ある種の正義感みたいなものを持っていたのではないでしょうか?

私もそうでしたが、公務員志望の学生などにはあるあるですよね。

利益追求を「悪」とまでは言わないものの、公益のために働くことの方がより尊いような、なかなか浅はかな考え…

 確かに、公益のために働くことは「尊い」です。

 しかし、地方公務員を長年やって思いましたが、結局はそのまちに企業があって、雇用があって、そしてその法人と個人の両方からの納税があってこそ、自治体が成り立っている。雇用のないまちに発展はありません。

 そして、これは逆に言うと、

起業家として自ら事業を生み、その事業から得た利益により納税するということは、これこそ大変に尊い

 ということです。

 もし、その事業で多くの「雇用」を生もうものなら、それは最大の社会貢献です。

 雇用した従業員も、働いて納税し、消費をすることになるからです。

 起業家になるなら、この尊さを感じながらやりましょう!

③公務員マインドとの違い

 それから、地方公務員は地域のルール(法令・例規)を「守る」ため、規定を理解し、説明し、適切に執行するという重大な役割がありました。

 しかし、起業家は、「守る」よりも「生む」という感覚です。

 仕事をどんどん自分で生んで、育てていかなければならない。

 また、お金に関する認識も変えなければなりません。黙っていても地方税や地方交付税のような財源が入ってくるわけでは当然ない。

 まさに「自分で稼ぐ」という感覚です。これを生涯続ける覚悟を持たなければならない。

 脅すような書き方になってしまったかもわかりませんが、これだけは言えます。

 そんな厳しい起業の世界で、成果が形として現れた時の喜び、達成感、幸福感は、地方公務員の仕事では、絶対に味わえないものです!

起業家の書籍は、あり余るほどに本屋に並んでいます。

ネット上にも実に沢山の情報が溢れています。

自ら積極的にそれらの情報に触れ起業マインドをしっかり育てていきましょう

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