民間に転職しようと思った時、まず最初にするべき大事なこと【3点】

地方公務員から民間
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 地方公務員が「民間に転職したい」と考える時というのは、何か特殊な理由がある時が多いと思います。

 一般的には「厳しい」と言われる転職ルートをあえて考えたからには、どうしても行きたい業界があるとか、民間の知人から声をかけられているとか、それなりの特殊な動機があるのではないかと。

 「起業」を考えている人に近いかと思いますが、そこには少なからず「夢」とか「やりたいこと」とかの『熱い思い』も入っているのではないかと思います。

ただし、地方公務員を離れるということは、あくまでも冷静に、事前にしっかり考えておくべきこと、準備すべきことがあります。

 その中で、まず最初にするべきこととして、次の3点を挙げたいと思います。 

①人生設計から考え直す

 とにかくまず一旦冷静になって、自分の人生設計、人生の目的から整理してみましょう。

 大きい話のようですが、これは簡単な話です。

一度脳内でじっくりと考えた後、その頭の中の思考を可視化する。

(紙に書いてもいいし、パソコンやスマホにメモしてもいいです。)

 できれば、エクセルなどで表にするといいです。年齢も入れて、「この年齢の時点でこうなっていたい」を一つ一つ記していく。

転職を考えてモヤモヤしている心を整理するのにも役立ちますし、転職の意向を家族に説明するときにも役立ちます

 「地方公務員から民間に転職したい」と言った時点で、家族には驚きと不安が生まれます。その時に、はっきりと家族のことも含めた人生プランを説明できるようにしておきましょう。

どんな人生を歩みたいか、

どう生きてどう死にたいか、

家族とはどう関わり合いたいか、

個人として成し遂げたいことは何か、

何歳まで仕事をして何歳でリタイアしたいか、

仕事を離れた後は何をして暮らしたいか…

 あなたが現在、20代でも、30代でも、40代でも、50代でも、考えるべきことがたくさんあるはずです。

 「それくらいは、まぁ考えてるよ。」という人に限って、あまり深く考えていなかったりしますので、今一度ご確認を(^^)

 もちろん、どれだけ考えたって、結果そのとおりにならない可能性の方が高いです。人生、何があるかわかりません。経済が、どう変化するかもわかりません。

 しかし、転職時点でじっくり考えてベースプランを一度作っておくことで、それらの変化に柔軟に対応することができます。

ちなみにこの作業、私は何かワクワクしてとても楽しかったことを覚えています。

「誰も知らないところで、自分の人生設計を大きく変えようと企んでいる。」なんて、楽しい以外の何ものでもなかったです(笑)

 ぜひ楽しみながら考えてみてください!

②「安定」を捨てる覚悟があるか真剣に考える

 よほどの大企業でない限り、収入面の「安定」は消えます

 いやこの時代、大企業であっても将来どうなるかわかりません。

昇給がない年があるかもしれない、

ボーナスが出ない年があるかもしれない、

会社が潰れるかもしれない…、

不安を煽るつもりはありませんが、私が言いたいのは、とにかく転職した後に後悔することのないようにしましょうということです。

 ①で人生設計を考えると書きましたが、合せて「安定」を捨てた上での『資金計画』も考えましょう。地方公務員の退職金は、こちらのサイトで概算額が試算できます(→地方公務員退職金計算)。

 地方公務員から民間への転職の場合、一般的には転職当初は収入が下がります。ただし、そこから上がっていって公務員時代を超えるという夢は持てます。

 「現在より給与面で好条件だから民間に行く」場合も、「給与面は下がるがやりたい業界だから民間に行く」場合も、少なくとも年金受給開始までの間、どうやって食べていくか、どうやって家族を食べさせるか、イメージを作っておく必要があります。

③自分がアピールできることは何か整理する

 民間への転職の場合、「元地方公務員」という肩書きがマイナスに働くことはあっても、プラスにはほぼ働きません。

昔に比べて、民間も前職にとらわれず中途採用をするようになりました。しかし、例えば同じくらいの能力の人と並んで比べられた時には、「公務員出身」と「民間出身」では勝てないことが多いという認識は必要です。

 そこで、まずすべきこととしては、自分がアピールできることは何かを整理すること。

 どんなに小さなことでも、民間の採用側がどこに食いつくかはわかりません。面接の場で、「それでは最後に自己アピールをどうぞ」と言われた時にしっかり畳みかけられるようにしましょう。

 一例としては、

・その業界で働きたいという熱意(動機も含めて)

・どんなに小さくても、持っている資格(取得の経緯も含めて)

・地方公務員時代に成果を上げた仕事(成果を上げるまでの苦労も含めて)

・地方公務員時代に知識・経験の深い分野(御社に活かせる部分も含めて)

 また、起業のケースと違い、民間への転職の場合は「転職エージェント」の活用が有効だということも知っておきたいところです。上記のようなアピールポイントの整理を、客観的な視点で行ってくれるサービスで、自分一人では気が付かないことまで整理することができます。

転職エージェントのすすめは、別ページにまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください!

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