起業前にしておくべきこと~2つの「財産」を準備する★起業後に後悔しないために

地方公務員から起業

起業後に後悔しないために、しておくべきことはありますか?

 起業すること自体は誰にでもできますが、成功してビジネスを続けていくためには、起業前に「財産」を準備しておくことが必要です!

 起業してお金を稼ぐんだ!と、最初は意気揚々とスタートダッシュできたとしても、起業前に備えるべきものを備えていなければ、そのまま走り続けることができなくなってしまいます。

 ビジネスは、常に順風満帆とはいきません。良い時もあれば悪い時もあります。

 このページでは、どちらかと言うと「悪い時」に自分を助けるものとして、準備しておくべき2つの「財産」について書きます。

 それは、「人脈」「資金」という2つの財産です。

①人脈

 起業するジャンルがどのようなジャンルであれ、「人」と関わらずにビジネスを成功させることはできません

 個人事業であっても、当然、取引先やクライアント(顧客)、その業界の先輩や後輩、業務の外注先…等、日常的に人と関わることになります。事業が大きくなれば、人を雇用することもあるでしょう。

 起業後は、どこでどのような人脈がビジネスを助けてくれるか、わかりません。 

 ただし、人脈を「作る」と考えてしまうと、すごく難しく感じてしまいます。

 実際に、一から「作る」と考えると、これはそう簡単なことではありません。

 そこで、

 転職前に、準備しておきたい重要なこととしては、今ある自分の人脈を整理することと、その人脈を今後のビジネスのための重要度で分けておくことと考えるとよいです。

 困った時に助けてくれたり、ビジネスの可能性や幅を広げてくれるなど、自分のビジネスのプラスになりそうな人脈はどこか。一方、これまで付き合いがあったとしても、今後のビジネスのプラスにはならなそうな人脈はどこか。

 起業後は、人との付き合いの基準は、すべてをそこを基準に考えていくくらいでなければ、無駄な時間とお金と労力を使ってしまうことになりかねません。ひいては、事業の失敗にもつながりかねない大事なところです。

 起業後も、付き合いを継続したい人脈と、フェイドアウトさせたい人脈を取捨選択しておく。つまり、起業前から、起業後の人付き合いの「優先順位」を決めておくんです。

 加えて、

 起業後の「メンター(良き指導者、相談相手)」となってくれる人を、1人でもいいから作っておくことをおすすめします。

 地方公務員から起業して成功することは決してできないことではありませんが、特に起業当初は、本当に今まで経験したことないことだらけで、情熱だけではクリアできないような壁にもぶち当たります。

 そんな時に相談できる相手を準備しておきたいところです。自分が起業したい分野での、先輩のトップランナーが必ずいるはずで、できる限りの情報を集めた中で、目標とする対象を見定めておきましょう。

 そして、起業後に行き詰った時に相談できるよう、できれば起業前から接触しておきたいです。

 いきなりは会えないとしても、今では、SNSからという切り口もあります。ホームページやブログ、Youtubeのコメント欄からでもいいので、自分がその分野で起業することを伝えて認知してもらいましょう。

 起業後にも応援してもらえるような、心が落ちた時に話だけでも聞いてもらえるような存在を探しておく。

 そういう存在を財産として作っておくことで、自分の心理的不安を和らげることができます。

②資金

 当たり前のことを書きますが、ビジネスをするにも、生活をするにもお金が必要です。

 起業当初から、いきなり売上が高水準になることはないと思ってくださいビジネスは、人に認知され、少しづつ信頼と評判を得ていくことから始まります

 なぜ地方公務員から民間への転職は厳しいと言われるかのページでも書いたとおり、起業の場合、最初は確実に収入は下がります。つまり、一定の売上が立つまでの期間も生活していけるだけの資金を、準備しておかなければなりません。

 家族がいるならばなおさらです。配偶者とも、じっくりと資金計画を話し合っておきましょう。起業後に資金面での共通認識がなければ、ビジネスを続けていくことが難しくなってしまいます。

子供がいるならば、子供の教育計画もふまえてしっかり話し合いましょうね!

 現実問題として、

 一定期間まったく売上がなかったとしても、あるいは売上は出たが利益がなかったとしても、自分や家族を食べさせていけるだけの資金が必要です。

 地方公務員ですから、若くても確実に一定の退職金は見込めます。これも踏まえて考えてOKです。退職金のリアルな金額はしっかり確かめておきましょう(→地方公務員退職金計算サイト)。

 必要な資金額がいくらなのかは、それぞれによって家族の背景や、ビジネスプランが異なりますから、一概には言えません。ただ、一般的にはまったく売上が立たなくても半年から1年間は食べていける金額は、最低でも準備が必要だと言われています。

 私も起業に当たりそのくらいは準備しました。退職金だけに頼らず、起業準備段階から蓄え始めていました。

 また、

 資金調達には、「融資」という選択肢もあります。起業に初期投資が必要な場合は、要検討です。

 融資については、地方公務員の方なら一度は聞いたことがあると思いますが、政策金融公庫の創業支援がおすすめです。

 銀行に比べて融資のハードルが低く、起業前から相談にも乗ってもらえます。

 また、現在では都道府県においても市町村においても、何かしら自治体ごとの創業支援制度(補助金、助成金など)を設けていることが多いです。起業しようとしている自治体の支援制度も調べておきましょう

 返済不要のものがほとんどですから、もらえるものは漏れなくしっかり申請しましょう!

 ①に書いた人脈については、「良い」人脈と「悪い」人脈とがあると思うので、取捨選択が必要ですが、この資金に関して言えば、当然、とにかく多くあることがベストです(笑)

 起業前から、無駄遣いをやめて、お小遣いを少しでも貯めておけば、起業時に必要なものを1つでも多く、そして少しでも良いものを揃えられるかもしれません。

 やはり、身銭を切る覚悟というものが必要だと思いますよ!

まとめ

 起業前に準備しておくべき2つの財産は、

①人脈

 ・今ある自分の人脈を整理する。

 ・整理した人脈を今後のビジネスのための重要度で分けておく

 ・メンター(良き指導者、相談相手)となってくれる人を、1人でもいいから作っておく。

 ・メンターを探すために、SNSも積極的に活用する。

②資金

 ・退職金も見込みつつ、半年から1年間は食べていける資金を確保する。

 ・資金計画についてしっかり家族と話し合う

 ・政策金融公庫の創業融資を検討する。

 ・各自治体ごとの創業支援制度もチェックする。

 起業に絶対必要なもので書いた3点(情熱、マーケティング、家族の理解)とともに、このページに書いた2つの財産も、起業前に計画的に準備し、備えておきましょう!

 ただ「起業するため」だけではなく、起業した後の事業を「しっかり続けていくため」に必要なことです!

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