地方公務員から転職を考える時、最も不安で気になる部分が「年収」ですよね。
ここは大変重要な部分ですので、安易に楽観的なことは言いません。
「一度は下がる」ことを覚悟しましょう。
その上で、人生プランを考えましょう。
私も、転職後の年収は下がりました…!
しかし、実際に地方公務員から転職する人は、そんなことわかっていて転職します。
それも、覚悟の上なんです。
では、私が実例から学んだことを、転職先別にまとめます!
①地方公務員→民間
「相当な専門的技術を持っているエキスパートが大企業へ転職」くらいじゃなければ、年収は一度は下がると思ってください。
その上で、その後に年収が地方公務員時代を超えるかどうかは、民間へ転職したパターンによると思います。
地方公務員から民間に転職するパターンには、大きく分けて2通りあります。
①積極的転職パターン
自分のやりたいこと、つまり「自己実現」の夢をその民間で叶えたい!というパターンです。
「年収は一度下がってでも、自分の転職の目的を達成するんだ!」
このパターンの人は、「民間の仕事できちんと成果を上げ、いつか年収が地方公務員時代を超えるよう頑張るんだ!」という、とっても健全な心をお持ちです。
年収が下がることは気にせず、『いずれ、下がった分を取り戻せばいいだけ』と思っています。
そして、民間に転職した後の仕事を、めちゃくちゃ頑張ってます。本当に生き生きと仕事してます(笑)
実際に、かかった年数に個人差はあっても、地方公務員の年収を超える人が多いと感じます。
②消極的転職パターン
地方公務員の仕事に心が折れ、挫折して、とにかく公務員は辞めたい!というパターンです。
「年収は一度下がってでも、地方公務員の仕事から離れたい…!」
このパターンの人は、「安定した年収を捨てるのはもったいないけど、それより自分のメンタルの方を安定させたい!」という、ある意味で健全な心をお持ちです(笑)
年収が下がることは気になるけど、『今の仕事を辞められるなら、それも仕方ない』と思っています。
そして、民間に転職した後は、何よりも趣味の時間や家族との時間を大切にします。
「お金より大切なもの」を大切にするので、地方公務員時代の年収は超えないままの人が多いと感じます。
当然、この話は転職先の民間企業の業態・業績によって変わってはきますが、①の積極的転職が成功した時には、「自己実現」と「年収増」の両方を達成できます!
※転職エージェントのすすめのページでも触れたのですが、地方公務員が転職直後に年収アップするような「ハイクラス転職」は、無理だと思った方がいいです。
残念ながら、地方公務員は転職市場でそこまで高い評価は受けられません。
②地方公務員→公務員
前職の職歴加算があるので、そこまで大きく変わらない可能性はあるとしても、100%換算になるかどうかは各自治体(国)の判断になるので、微減になるくらいの気持ちは必要です。
いずれにしても、転職一年目で「増える」ことにはなりません。
私が市役所の総務課にいた時の経験では、地方公務員から公務員へ転職していくパターンは、消極的な理由が要因であることが多かったです。
「地方公務員の仕事自体は別に嫌いではないし辞めたくはないけど、この役所で働き続けるのはもう嫌だ。」という話がよくありました。
だから、このパターンの人はこんなふうに思っています。
「一度は多少年収が下がってもいいから同じ公務員に転職したい。とにかくこの役所はもう辞めたい。」
「職歴加算の制度がある以上、中途採用されれば、ある程度は元の給与に近いくらいもらえるわよね。」
ある意味、いずれも正解かと思います。
消極的な場合、ほとんど人間関係が原因です。それを一度リセットして、その人が公務員の仕事をまた生き生きとできるのであれば、それはそれで社会にとって良いことです。
昔に比べると、中途採用の間口は確実に広くなっていますしね…!
もちろん、このパターンでも、中途採用後の努力次第で「高い人事評価」を受けられれば、前職の給与を追い越すことも十分に可能です!
③地方公務員→起業
一度は確実に年収はガッツリ下がります。当然と言えば当然ですね。
私も、ガッツリ下がりました…(覚悟の上ですが…!)
起業を志すという時点で、波のない小さな湖から一転、荒波が待ち受ける大海に船を出すようなものです。
年収が一度下がることなんて当然覚悟の上で、自分で事業を起こして、自分の力で稼ぐわけです。
でも、起業するような人は「成功して地方公務員の年収を超える」ことしか考えません。
ただし、一番の困難は、収入が不安定になることへの家族の理解ではないでしょうか。
「挑戦を応援したい気持ちはあるけど、家計を優先して地方公務員を辞めないでほしい。」
と言われたら、時間をかけて丁寧に説得をしなければなりませんね。
このパターンは言うまでもなく、収入の増減は事業の成否によるわけですが、それは起業前にどれだけの準備をできているかが大きな鍵を握ります。
しっかりと準備をして、事業が成功すれば、地方公務員のままでは決して目にすることのない年収を達成することだって可能です!
まとめ
地方公務員から転職するなら、一度は年収は下がると考えるのが正解です。
そして、そこから地方公務員の年収を追い越すという目標を持って生きるパターンと、地方公務員の年収以下でも自分の時間を優先にして生きるパターンとにに分かれます。
1.地方公務員→民間
①積極的転職パターン…転職後の仕事をめちゃくちゃ頑張って、地方公務員の年収を超える人が多い
②消極的転職パターン…転職後は仕事以外を優先。地方公務員以下になった年収を超えない人が多い
2.地方公務員→公務員…転職後の頑張り次第で、高い評価を受けて前職の年収を超える可能性あり!
3.地方公務員→起業 …事業の成功までは大変だが、実現すれば目にしたことのない高年収も可能!
結局、お金はどの年代でも必要です。
20代なら、転職も考えている一方、結婚を考えている恋人もいて一定のお金が必要だとか…
30代なら、そろそろマイホームを考えていて、頭金が必要でローンの支払いも始まるとか…
40代なら、子供も大きくなり、食費も小遣いも段々嵩みこれから大学の学費もかかるとか…
人それぞれに様々な理由が背景にあって、結局、いつだってお金がかかると思います。
人生を懸けた転職が失敗に終わらないためにも、マネープランは堅実に練りましょう。
>>>「地方公務員退職金計算サイト」も活用しましょう!
地方公務員であれば、一定の退職金は必ず入るわけなので、それで一度下がる年収を補てんしながら、新しい仕事を頑張るということですね。(私ももちろんそうです!)
退職金で収入をつないでいる間に、新しい仕事を軌道に乗せるという基本スタイルは、どのパターンにも共通しているところです。
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